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■2004.04.25
地域の自覚極めて重要 食材の魅力を実感
仙台に新店舗 直送メニューで支援
飲食店経営を通じて地産地消を実践している慶大大学院助教授の金谷年展さんが先日、気仙沼市を訪問し、スローフード運動に取り組む気仙沼の熱意を痛感した。
「スローフードはブームになりつつあるが、都市宣言して、地域が自覚することは極めて重要。
来てみて、取り組みの積極性をより実感した」と金谷さん。六月下旬に仙台市青葉区一番町に出店する炭火焼の新店舗メニューに、旬の素材をそろえた「気仙沼直送」コーナーを登場させるという。
・スローフードけせんぬま
金谷さんは既に東北の食材にこだわったラーメン店や食堂を三点経営。気仙沼への訪問は、新店舗で出す魚介類の食探しが主な目的だ。食まちづくり協議会世話人で、スローフード気仙沼の理事長も勤める菅原昭彦さんらの案内で海鮮市場「海の市」や市内水産会社などを訪れた。
菅原さんの説明の中から金谷さんは鮮度、質の良さ以外にも「一本釣り」、 「小型船で漁獲したサンマ」、「突きん棒漁」といったフレーズに着目。「地元では当たり前のことでも鮮度という付加価値を際立たせる」とかたり、メニューの中で紹介する考えだ。
さらに「地方が誇る食材は、みな東京に行く。加工品も産地外で大量加工されている。
産地ならではのおいしい食べ方、加工の仕方という付加価値を付けて外に出す。地域が自立するには地産地消に付加価値を加えた『地産・地加・地消』という考えが必要」と指摘。
気仙沼の取り組みを評価した。
■エコノミスト 2004.4.27 59P 新刊早読みに掲載
カタツムリが持つ自然の防汚機能から生まれた防汚テクノロジーなど、環境に負荷をかけずに高性能を実現するモノづくりの現場を紹介する。
■日系産業 2004.04.30 私の本棚掲載 白石真澄・東洋大助教授紹介
環境負荷減らす自然素材の活用
学生に社会保障を教える仕事柄、多くの文献を読まなければならない私にとって、異分野の本を読むことは気分転換になっている。あまり褒められたことではないが、書店で立ち読みして引き込まれて買ったのが「カタツムリがおしえてくれる!」だ。本著では自然に学び、自然を活用した技術、「ネイチャーテック」が紹介されている。ネイチャーテックとは持続可能な自然素材を活用して従来の人工素材による製品を上回る性能を実現させた技術で、ライフサイクルでの環境負荷を著しく低減させるものらしい。自然界の生物は私たちの生活や産業に多くのヒントを与えてくれるという。
ネイチャーテックをけん引してきた様々なものづくりの秘密と考え方が凝縮されており、非常に興味深い。
■東京新聞 2004.05.09 <評者>森 清(労働研究家)
「自然って素敵」という感動から自然に学び、人知をつくしてその素晴らしさを活用して生活に 役立てる。
それを可能にする技術が「ネイチャーテック」である。
この技術は単に自然に近づく、自然を大切にするというレベルの技術ではない。循環型の持続可能なものづくりの本格的な技術を目指す。
このネイチャーテック活用ドキュメントは、良質の科学技術読み物になっている。
新技術を確立し普及させるには四つの鍵が必要という。事実から解を求める教育。自然と技術.社会と結びつける環境教育。製品のライフサイクルにわたっての評価法の確立。歴史に学ぶ人間の知恵の深まり。企業であればその技術に基づく経営哲学を持っている経営者の存在が不可欠だ。
筆者たちは理学系出身者であり。自然に寄り添って育った。
それで本書は、工学系の、自然を学ぶ経験を持たずに済ませてきた技術者たちへの挑戦の書となった。
■河北新報 2004.05.09 評・柏谷 弘陽(NPO法人「エッグ」理事長=青森市)
自然に学ぶ技術に希望
カタツムリの殻はなぜいつも汚れていないのだろう。そう言われると確かにそうだ。
私たちの周りの自然の中には、人間がどんなに技術を駆使しても及ばないようなテクノロジーが限りなく存在している。自然の中に存在している未知のすごさを探り出し、学び、応用する技術をネイチャーテック(自然に学ぶ技術)と呼ぶ。環境と経済を両立させるには、ネイチャーテックが最も重要な概念であると解く。
自然に学ぶ技術ネイチャーテックは、本書では、土・水・カタツムリや白アリといった生物へ、そして「人間」にまで広がっていく。
トイレやタイル製造などで知られるINAXを題材にしているため、当初はよくある企業本かと思いながら読み始めたが、読み進めるうちに、本当の意味の環境と調和したものづくり、社会づくりの答えを探る上で極めて多くの示唆に富む内容に圧倒された、著者らの力量、先見の妙に脱帽せざるをえない。
本書を読み終えた後、何か買うときに、「これは自然に学んでつくられた商品か」「自然に逆らって作られた商品か」と自問自答してしまう読者は私だけではなかろう。
■TOPPOINT トップポイント 6月号 23P掲載
レオナルド・だ・ヴィンチは「自然界には、背けば罰せられる一定不変の規則性が存在する。
科学とはそれを学ぶことによって、痛ましい失敗を避ける手助けができる」といった言葉を残して いる。本書のテーマである「ネイチャーテック」とは「自然のすごさに学ぶ究極のモノづくり」 のこと。21世紀の新しいモノづくりは、自然を再び理解することから始まるようだ。
CONTENTSより抜粋
■WEDGE ヴェッジ 6月号 65P 新刊クリップに掲載
自然に学び、自然を活用する「ネイチャーテック」を基礎としてものづくりへの転換を進める INAXの取り組みを紹介。今後の企業のあり方も示唆している。
■6月13日(日)読売新聞掲載
エネルギーや資源を大量投入し、力ずくでものをつくり進めてきた近代産業が大きく見直しを 迫られている。
新たに注目され始めたのが、自然の賢さに学び、模倣する画期的な技術のネイチャーテックだ。それを実践する先駆的陶器メーカーINAXの取り組みを紹介した。同社はカタツムリや鶏卵の殻が汚れにくいことに注目して、キッチンやトイレ用の防汚タイルなどを製造した。
ここには環境対応型企業のひとるのモデルが描かれている。意欲的な哲学や姿勢が活写され、著者がほれ込みながら描いているようすが良く伝わってくる。
■建設通信新聞 2004.06.15
自然の持つ優れた技術が人類を救う鍵
「ネイチャーテックという耳慣れない言葉(概念)を中心に展開する。
著者はネイチャーテックを「持続可能な自然素材を活用して、従来の人工素材による製品を上回る性能を実現させ、かつライフサイクルで著しい環境負荷の低減を可能とする技術」と定義している。
本書はINAXを中心に、土や水、昆虫などに学び、誕生した技術を読み物としてわかりやすく紹介している。これまで見落としてきた自然界にこそ21世紀の人類を救う技術の鍵が隠されているのではないだろうか。
■日経サイエンス7月号
自然界の産物について研究し学ぶ
カタツムリの殻は磨いてもいないのにいつも光っている。泥をかぶってもいつの間にか綺麗になぅって しまう。表面に細かな溝があり、その上にシリカの膜が重なって防汚効果を発揮しているのだという。 このような研究から外壁材やキッチンシンク、トイレの防汚技術が開発された。
そのほか超高層ビルの壁面全体に使われた焼き物タイル、白アリ塚そっくりの機密性・断熱性を備えた家の話などが収録されている。一企業の話だけというところが気にならなくはないが、すべりやすさや冷たさといった感覚量と物理量の関係評価も興味深く、呼んでいると楽しい気分にさせられる一冊。
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“持続可能”な自然素材を生かした優良商品
かってのアマゾンの農家にとって、焼き畑のための熱帯雨林伐採は唯一の生きる手段だった。
90〜95年の間では日本の面積の1.5倍にあたる6500万の熱帯が消失した。
貴重な動植物の絶滅、地球温暖化など、熱帯雨林消失は地球環境にとって重大な問題である。そこでブラジルのパラ大学がダイムラーベンツ社の協力を得て「POEMA」というプロジェクトをスタート、アマゾンの熱帯林の再生とともに、持続可能な林産資源から自動車部品を生産するという内容だ。例えば、ココナツの殻を分解して、遷移を取り出し、ゴムの木から取れた生ゴムと合成して自動車のヘッドレストを再生するといった具合。こうした持続可能な自然素材を生かして人工素材を上回る性能を持たせ、環境負担をはらすための技術「ネイチャーテック」を紹介する本。 |